Mariko
Middleton
All Material is sourced from UPHYCA
Welcome | はじめに
🔗 Original article in Japan | はじめに
📌 Framing information:
UPHYCAにようこそ。
これからUPHYCAに参加するあなたに、最低限知っておいて欲しい概要をここにまとめておきます。
はじまり
UPHYCA は2013年8月に現代魔女術実践家・谷崎榴美によって設立された現代日本の巫術(witchcraft)実践グループです。宗教と権力が交わる以前の、原始的で女性的な民間の霊的風習と祈りの術の再構築を目指しています。
UPHYCAという名は、縄文の記憶を色濃く残すアイヌ民族の言葉で「燃やす」という意味の「ウフィカ」、ポリネシア神話の火山の女神「マフィカ」、そして現代魔女宗の「ウィッカ」から着想を得てつけました。また、UPHYCA を発足する大きなきっかけのひとつになったのが2011年3月11日の東日本大震災です。英国式数秘術では444となり、この数字は核エネルギーを表すnuclearと同価となります。
私たちがSNSのアイコンとして初期に使用していたこの画像は炎ではなく、メルトダウンした原発から海洋流出する汚染物質の動きをシュミレーションしたニュース動画から切り取ったものです。
世界観
UPHYCAは日本を含む環太平洋火山帯文化全域の女性の古の宗教を再構築することを目指しています。火山、雷、雨、海、火、水、月、獣、ひめひこ。これらの織りなす風景がUPHYCA の世界観を構成し、お互いに結ばれたり解けたりを繰り返しながら物語を紡ぎます。
縄文時代とは日本の時代区分で、中〜新石器時代に該当します。縄文文化は耕作と金属錬成そして中央集権的文化である弥生時代の到来までの間長く栄えました。数々の素晴らしい土器製品とストーンサークルなどの遺跡が残されています。UPHYCA の手仕事のモチーフの多くは縄文土器からインスパイアされました。私たちは、土器の紋様をなぞることで、はるか古の女性たちの心のひだに触れようと試みます。
UPHYCA には独自の神話がいくつかあります。神話は巫女の口により語られ、伝えられます。
火と水、むすびとほどき、はやしとしずめ。相反する働きを掌に宿し混ぜ合わせるように、祈りを編み、まじないます。
口をつかって、掌をつかって、腕を髪を、子宮をつかって、巫女は神々とまぐわいあそび、やどします。巫女の身体は『うつわ』そのものであることを知ります。
『ひめひこ』の構造と死生観
ひめとひことは、異なるもの同士を指す最小単位です。
火と水であり、天と地であり、あなたとわたしです。
異なるものが何かのきっかけで結んだり解いたりを繰り返すことにより、ものが生まれたり壊れたり、出来事が起こったり、または起こらなかったりする。
これらの「はたらき」の擬人化とも言える概念です。
私たちの行はすべて、神羅万象にひめひこを見、そしてその融合分離のさまをことほぐという姿勢から成り立っています。
遍くひめひこに祈りを捧げる私たちですが、特別にお祀りしている三組のひめひこが居ます。
一組目は『みなもとのはは』『たまわりみこ 』です。
UPHYCA の主神である彼らのそれぞれの真名は秘されていて、これは仮の呼び名です。
行を先に進める中で、真名が開示されます。
『すなたまししむらゆかりのひめひこ 』は、巫女それぞれが個人的に縁深い神々です。
あなたを構成する三つの要素、つまり、すな=土地、たま=文化や哲学、ししむら=身体です。
『にしのひめひこ』は、UPHYCA 結成直後の水曜にうまれた西之島新島の土地の神々です。
産まれたての無垢な土地神として、巫女たちが日々かわるがわるお世話をします。
西之島とUPHYCAの関係については下の動画を観てください。
UPHYCAと西之島との関係
https://www.youtube.com/watch?v=NmgS0BlDP1w
UPHYCA の巫女は肉体の死を迎えたら、まずは誰かの『すなたまししむらのひめひこ』としての役割を担います。役割を終えたのちは、数万年後の西之島の命の巡りに溶け、最後に『みなもとのはは』のもとへと還ります。
集団内の構造
現代ヤポネシア魔女術の集団としてのUPHYCAには二つの姉弟団が存在します。
ひとつは弥饗元比賣崇敬会、もうひとつはふたたま講です。
崇敬会は益子を拠点とし、『みなもとのはは』の御神体としての陶芸窯を運営する、同じ神話を共有する団体です。九年に一度の御神体改めの際のみ共同の大祭を行います。
ふたたま講はUPHYCAと神話、行を共有し折に触れて共に作業を行いますが、「女性のみ」という参加条件がありません。あらゆる性別と性自認を持つ参加者に開かれた場所です。
UPHYCAとふたたま講には三つの段階があります。
-
奔放の巫女
-
蠱惑の巫女
-
創造の巫女
それぞれの行の中で一定の条件を満たし、参入儀式に通過することで昇格します。
奔放、蠱惑、創造は原初的な火の発達段階を表し、それぞれが野火、篝火、竈門の火を意味しています。段階が変わるごとに開示される情報や行が追加されます。
例えば奔放の巫女は徹底的に個人の持つ可能性の拡張を促されひとり行が推奨されますが、蠱惑の巫女からは自身の精神の手綱を握り、まじないの技を磨くと同時に他者と関わる上での責任感を培います。参入希望を提出してすぐに対応してくれたオサポさんは、蠱惑の段階に所属する巫女で、彼女らは自身の行の一環として新メンバー育成を担っています。
新規参入者はこれら三つの段階のどれにも属さないいわばお客さんの段階で、都度出題される課題をこなしながら、最初の参入儀式通過を目指します。この段階の参加者は『未来の巫女』と呼ばれ、まだ正式なメンバーではありません。
最初の参入儀式は人によってはなかなかの難関で、数年たっても通過できない場合もあります。
新規参入志願者の多くはこの段階で音信不通になることがほとんどですが、せっかくのご縁なのですから、どうぞめげずに頑張ってください。
あなたがいつまでたっても課題を提出しなかったり、参入儀式にパスしなかったからといって、怒ってくる先輩はいません。進み具合は気にせず、楽しく行に参加してください。
コミュニケーションツール
基本的にオンライングループである私たちの主な交流場所はLINE,Zoom,Notionです。
これらのツールを問題なく使用できるようにしてください。
新規参入希望者について
2023年夏を境に、新メンバーの公募を終了しました。今後は既メンバーによる紹介制になります。もし参加を希望している人に出会ったら、あなたがその人の紹介者になることができます。