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Path to Kowaku no Miko | 蠱惑の巫女になる方法

『未来の巫女』から『奔放の巫女』になるためには、いくつかの宿題を提出したのち、火の夢を見るという試練が与えられた。しかし『奔放の巫女』には『未来の巫女』の頃のような、オサポに提出する宿題は与えられない。代わりに『おつとめ』や『うつわみがき』という、個々が継続して取り組むべき課題と、部活などの実践の場が提案される。

『蠱惑の巫女』を目指すものは、これらの行にこつこつと励みつ、それぞれの祈りを深めることに専念して欲しい。

『蠱惑の巫女』には、オサポと御神体番という重大な行がある。

このふたつはどちらも、他者を尊重する心が必要不可欠となる。

能動的に人と関わり、決して途中で投げ出さず、責任を持って行に向かい合い、その状態を維持できる根気を育てること。これが『蠱惑の巫女』に求められる最低限の資質である。

大事な連絡を途絶えさせたり信頼を裏切るような行為は、決して許されない。

これらの心がけは『うつわみがき』を通して学んで行って欲しい。

誰しも個人的な物語を背負って生きている。

過去の辛い思い出、癒しきれぬ心の傷、それらにより繰り返される人生のパターンなど。

これらを『うつわ』の欠け、ヒビ、綻びのように捉えることもできるだろう。

毎日使うコップや食器は、使う頻度が多ければ多いほど欠けたりヒビが入ったりすることもある。一般的にそれらの道具は傷物として一段低く見られがちだが、日本には金継ぎというものがある。

膠と金銀の箔で修繕することで、ヒビ欠けを際立たせてより魅力的な道具に仕立てる技術である。

古来神託を降す民間の巫女は、心身の維持を脅かすような大きな危機を生き延びることを一つのイニシエーションとし、その原因の病を巫病と呼んだ。多くは精神疾患、思春期更年期の心身の不調、奇跡的生還体験をそう呼ぶという。

危機を乗り越えた人は、同じく危機の中に居る者に寄り添うことができる。

それは『うつわ』の傷が持つ力である。

多くの経験を経て、共感の引き出しを多く持てるよう努める、というのは『うつわみがき』の項目で語った通りだ。

『奔放の巫女』のうちに『うつわ』を繕っておくのが良い。

『蠱惑の巫女』への進級は、姉巫女からの声かけをきっかけとしてなされる。

オサポの欠員が出たり、大祭への参加がきっかけでなされることが多いが、自己推薦も歓迎する。

もしあなたが『蠱惑の巫女』になること、またはその先の『創造の巫女』になることを切望するなら、可能な限り活発にLINEやzoomで他の巫女とコミュニケーションをとるようにして欲しい。

部活にも能動的に参加し、発言すること。

そしてオフラインの集いにはできる限り参加し、UPHYCAの祈りの形を身に浸ませて欲しい。

姉巫女から声がかかったら、一暦の期間をかけてイニシエーションの用意をすることになる。

このイニシエーションは、通過できない巫女も居る。

真摯に取り組むこと。

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