Mariko
Middleton
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Quitting UPHYCA | UPHYCAを辞める方法
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📌 Framing information:
『奔放の巫女』として自身の可能性と信仰のあり方を存分に試す中で、もしかしたらこの会を去りたいと望む巫女もいるかもしれない。
参入儀式とは不可逆のもので、何人たりとも女神から受けた雷の火をなかったことにはできない。
しかしもしあなたが望むのならば、火の器を破棄し、立ち去ることができる。
決断を下す権利を持つのは、本人のみである。
もし縄文魔女術の活動の中で、他者に危害を加えるなどの明らかな巫女としての道を外れる行為が判明した場合『創造の巫女』が無期限の休止を言い渡す。休止中はオンライン・オフラインに関わらずあらゆる縄文魔女術の活動に参加できない。ただし一人で行う日々の祈りはその限りではない。
火の器を破棄したら、もう二度とこの集いに戻ることは出来ない。LINEグループからは速やかに退会し、手元の資料も破棄してもらいたい。
退会の動機で意外と多いのが「所属しているのに何も出来ていない自分が申し訳ない」というものである。これに関してはまったく悩む必要はないと断言する。
他者に対して責任を持ち、能動的に活動することが求められるのは蠱惑の巫女になってからだ。
蠱惑ですらもし何かしらの事情があるのなら、一年でも二年でも十年でも、休むことになんら問題はなくその巫女の不在を補うサポートを他の巫女同士で担うまでである。
次に多く見られるのは「なにもかもリセットしたくなったから」だ。現代社会には数えきれない選択肢がある。食べるにも、遊ぶにも、祈るにも、学ぶにも。無限の選択肢の海の中で踠きながらたまたま掴んだあれこれを、人は時に全て投げ捨てたいと思う時がある。そして投げ捨てることで、何かしらの快感を得るのである。
手放すことは時に大切だが、なんとなく惰性で使い続けている実家から持ってきた特別気に入ってる訳でもないマグカップのようなものに、時に人は救われることもある。「わたし」を形作るのは、真っ新で輝かしい絶対真理だけではない。煤けた雑味もまた日々を彩る。
うつわを破棄し去るも良し、UPHYCA道具一式を物置にしまって十年ほど寝かせるもよし。
良きように。