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All Material is sourced from UPHYCA

Honpo no kaiji | 奔放の開示

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わたしはほのおのいれもの

あなたによりやどされたともしびはあなたのもの

あなたからあたえられたこのなのもとに

わたしはもえてひろがろう

どこまでもどこまでも

すべてをぬぎすてるために

すべてをすてさるための

もういちどであうために

わたしは奔放の火の巫女・・・

天より射られた雷を地へとつなぎ、この宣誓をした。

あなたはこれをもって『奔放の巫女』つまりUPHYCAの正式な火の巫女となった。

UPHYCAの巫女の三段階は火の三相に紐づけられている。

すなわち、奔放の火、蠱惑の火、創造の火の三相である。

奔放の火は、野火である。

野山に落ちた雷を火種とし次々に燃え移り、火の手を伸ばしてゆく。

今世生まれ落ちてから今日この日まであなたを縛り付けていたあらゆる軛を引きちぎり、無に帰す。

恐れを知らず、何にも囚われず力の限りを尽くし燃え広がる。

あなたを行手を遮るものは、何一つない。

それが『奔放の巫女』のあるべき姿である。

コントロールしなければと自己を抑制する必要はない。

それは『蠱惑の火』広場に燃え盛る篝火の相で学ぶことである。

心置きなく、野放図に、噴出する燃える溶岩のごとく、自己を解き放ち駆けるべし。

もしあまりの力の暴走に歯止めが効かなくなったように感じ不安を覚えても、心配はいらない。

そんな時はあなたの火は『みなもとのはは』から受けた垂直の電雷に由来することを思い出してほしい。雷は支柱となりあなたの野放図を支えてくれる。奔放の巫女には『みなもとのはは』の真名が明かされる。この名は決して公に明かさず、秘めやかに呼びかけること。

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『にるやうふまくあまんかみ』は、『はじめの巫女』が雷のはざまに見上げた原初の女神であり、奔放参入儀式時にうけた雷の源、この大地の奥底で核の熱を抱きとめる『はじめのうつわ』=マントルの女神、この世に瞬くすべての『ひめひこ』の源たる母神である。

『はざまの女神文様』はUPHYCAの巫女による『にるやうふまくあまんかみ』の似姿、

元比賣窯は弥饗元比賣崇敬会による『にるやうふまくあまんかみ』の似姿である。

ひあそび講など他の巫女たちと集い『つきめおろしめ』を歌う時は、蠱惑の巫女は女神の真名の歌詞を歌うこと。そのときは蠱惑の巫女の順番は中程にかため、真名を歌で覆い隠すこと。

【つきめ 二】※つきめの節で歌うこと

つきめおろしめ いざなみこ

ふかみにねむる もとひめと

ねのもとははと おろしませ

つきめおろしめ いざなみこ

いとしまなこよ わがひめよ

とおつうつわと おぼゆべし

つきめおろしめ てすりませ

にるやうふまく あまんかみ

とももとちよと とよみませ

『奔放の巫女』は祈りの巫女である。

ねのもとはは、とおつうつわ、みなもとのはは、十百の御名をもつ母神に日々呼びかけ、祈りの術を体得して欲しい。

天と地をつなぐ柱となった巫女は「自己の信仰の再発見」を目指して欲しい。

自分のルーツ『すなたまししむらゆかりのひめひこ』ともう一度出会う旅になるかもしれない。

その途上でもし別の道を見つければ、縄文魔女術を去る巫女もいるだろう。

それも喜ばしいことである。

他者のためではなくあくまで自分のために、文化、土地、精霊、神々、あなたの源と再び繋がりを持ち、何かしらの確信を掴んでもらいたい。

■『奔放の巫女』には励むべき『おつとめ』がある。

詳しくは別紙にて。

  • 『うつわみがき』

  • 『ささげもの』

  • 『けもの』のお世話

■『奔放の巫女』にて『おしるしさま』の概要が開示される。

『おしるしさま』は『たまわりみこ』の姿を描いた紙の札で、不定期に創造の巫女が刷る。

『かがみ』を『ひめ』とする『ひこ』にあたり、火鑽板と火鑽棒の役目を担う。

『かがみ』の中にこの『おしるしさま』を縫い込めることで、ひめひこが結ばれる。『おしるしさま』が入った『かがみ』は占い道具であり同時に御神体でもある。

刷っているところ

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朱を入れて完成

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『おしるしさま』は奔放以降の巫女には『創造の巫女』が郵送する。

未来の巫女は儀式やはざま講の際に姉巫女に分けてもらうこともできる。

入手後は『かがみ』に縫い込めるほか祭壇に飾る、火の場所に貼る、守袋に入れるなど様々使うことができる。

『たまわりみこ』についての詳細は蠱惑以降の巫女に質問すること。

『たまわりみこ』の真名は御神体番にのみ知らされる。

■『奔放の巫女』にはいくつかの行がある。

  • 『ひめひこの泊まり』

  • 儀式の参加

『ひめひこの泊まり』は『にしのひめひこ』を巫女の家に招き一定期間ともに過ごす招魂とかみあそびの儀式である。詳細は別紙にて。

オフラインで行われる儀式に『奔放の巫女』として参加することが可能になる。特に九年に一度の『みあれの儀』には奔放、蠱惑、創造の三人の巫女が選抜される。九年に一人の大役である。

■水曜拝火の音源は、今日をもって使用を終了とし、今後の水曜拝火は手元に火を灯し、それぞれが歌い手遊び祈り捧げて行うこと。

■参考歌

巫女三相(針は天の節で)

うつわにうけた あまたか かがち

かなたのひかりとなるように

やまたか ふかたに かわこえて

あかい みちをひらくよに

もえよ ひろがれ かけてゆけ

あまたか かがやく よぞらまで

ここはかなたの ひのたるところ

ひとびと ひむし よりきたる

かかと うずまき あまたかく

こなたの よるを てらすよに

もえよ まえよ ゆらめいて

あかい よろこび えがくまで

いわいまじない よろこびなみだ

ひとびと つむぐ かたわらに

ことほぎ むすび いやさかと

うつわの ほのおを わけるよに

もえよ とわに とうとうと

ひとの こころの ふかみまで

あかい こころの ふかみまで

うつわの ほのおを わけるよに

 

■奔放のしぐさ

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奔放の火を表すしぐさである。

しるしは丸に十字。

うつわに受けた母神の火を、巫女の身体を媒体としてより強く燃え上がらせ拡散する。

背骨と十字を描くように腕を胸の前で平行にする。

大きく息を吸いながら頭上へ上げ行き、まろやかな円を描く。このとき身体の中で火を極限まで高まらせる。円が最大になったら、勢いよく息を吐きながら手を放ち、身のうちに昂った火を拡散させる。これを何度も行う。

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